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俺に彼女が出来るまで

俺に彼女が出来るまで……10 久しぶりに同級生と会いました

 ←俺に彼女が出来るまで……9 またまた家庭教師とラブレッスン② →俺に彼女が出来るまで……11、同級生に辱めを受けました①


 クリスマスの翌々日。
 麻美子は机に座った大輔に「これ、年末の宿題です」と言い、大量のプリントを出した。
「あさってまでに、やっておいてくださいね。授業で習っている科目を全部網羅してあります」
「ええ? あさってですか」
 大輔は目を疑った。A4用紙の厚さは五センチほどある。
 教え子は涙ぐんで家庭教師を見上げた。つい先日まで落ちこぼれ同然だった自分に、できるだろうか。
 しかし麻美子は満面の笑みをたたえ、こくこくうなずく。
「これくらいなら、できますから」
「しかも、あさってまで、ですか」
 言いながら家庭教師に対し「宿題の量を減らして」ビームを出したつもりだ。しかし、美人女子大生はあっさりと、それをかわした。
 麻美子は最高の笑顔で言う。
「ふふ、だめです。量は減らしません」
「えー」
 彼女は更に、ダメ押しをする。
「昨夜、夜遅くまでかかって作ったんですよ。中学の範囲からコツコツ復習していったら、大輔さんはきっと伸びます。もし間違ったところがあったら、そこからまた勉強しましょうね」
 恋する男は、がっくりとうなだれる。
 いくら親父に雇われた立場だからとはいえ、俺のことを、ここまで考えてくれる人のことを無碍にはできない。
「……じゃあ、今からやってもいいですか?」
 麻美子は、うれしそうに目を細めた。
「そう言うと思っていました」
 大輔は肩をなでおろす。
「よかった。じゃ、これも含めて今日の授業ってことでいい?」
 家庭教師はふたたびうなずき、大輔の隣に座る。
「大晦日と三が日は、来たくても来れないから……」
 そう言われればそうだ、世間では年末年始なんだもんな。麻美子さんのこと独占したいけど、そういうわけにもいかないよな。
 納得した大輔は、麻美子の額にキスをする。
「わかりました、がんばります」

 ――もう二度と、麻美子さんを落胆させたくない。麻美子さんに心配をかけたくない。その一心で大輔は宿題を仕上げ、またつまずいたところから教えてもらう。
 そんな繰り返しで年も明け、もうすぐ新学期がはじまるという頃。

 大輔は図書館にいた。
 開館と同時、学習室で一番日あたりのいい場所を陣取り、こつこつ「麻美子の手作り課題」を解いているとき。
 通路側から、つんつん、と背中をつつかれる。
「ん?」
 そちらを見ると、近藤陽菜がいた。物珍しそうな眼差しで、大輔が机に広げた課題を覗いている。ライトブラウンに染めたショートカットに、ぱっちりとした瞳を際立たせるアイライン、パープルのアイシャドウが、やけに目につく。
 一瞬で心臓が高鳴った。
 動揺を悟られないよう、ぶっきらぼうに言ってみる。
「なんだ、近藤さんか」
「なんだ、とはひどい人ねぇ」
 近藤はカシスソーダ色の唇を軽く尖らせてみせた。
「新年はじめて会ったのに、挨拶もないなんて。ひどい」
「ごっ、ごめん」
 近藤は顔を熱くした大輔に構わず、隣の椅子に腰かける。
「ま、いっか。長野くんだから許してあげるよ」
「あ、ありがとう」
 かたん、と音を立てて彼女が椅子を引く。ふわっと柑橘系の香りが漂ってきた。
 大輔は思わずうつむき、自分の両頬をぺちぺちと叩いた。
「どうしたの?」
 同級生は怪訝そうな表情で、彼を覗き込んでくる。
「い、いやぁ……。かなり感じが変わったなと思ってさ」
「髪の毛のせいじゃないかな?」
「あ、そうかも」
 曖昧に返事をしつつ、大輔は近藤の胸元に目線を移す。今日の服装は紺色のセーターだ。ニットなので、体の線がよくわかる。
 おっぱい少女は、くすくす笑って大輔の腕に触れた。
「どこ見てんのよ?」
 まさか、きみの巨乳です、とは言えないじゃないですか。困惑した大輔が、目線を無理に「麻美子の課題」にそらす。
 と、近藤もそちらを見遣った。
「長野くんが解いているの? これ」
「そうだけど。なんで?」
 同級生は大輔と課題プリントを交互に見つめる。
「ほんと……長野くんの筆跡ね。別人みたいに変わっちゃったのねえ」
 褒められているのか、貶されているのか、よくわからない。まあ、ここは褒められていると解釈しよう。
「別人、って。近藤さんの方がひどくない?」
 軽口を叩いたつもりだった。しかし、近藤が言葉に詰まって頬を紅く染めた。ほっそりした顎のラインが、ライトブラウンに染めたヘアスタイルに、よく似合う。
 大輔は気まずさを取り払うように、ふざけて唇を尖らせた。
「冬休みの短い時間で変わったのは、そっちじゃん。口紅まで塗っちゃってさ」
 近藤は大輔の目を見て、ほっと溜め息をつく。
「違うのよ。昨日、雑誌のモデルのオーディションに行ってたの。だから今日中に、髪は染め直すつもり。たまの休みなんだもん、染めるくらい勘弁してよ」
「へえ」
 思わず顎をしゃくった。
「そういうのって書類選考を通って、の話だろ?」
「まあね」
 まんざらでもなさそうな言葉が返ってくる。
「で? 合格しそうなの?」
 同級生女子は肩をすくめ、掌を上に向けた。
「どうかなあ、わかんない」
「そうなのか。上手く言ったらいいな」
 いつのまにか二人とも、課題を図書館のテーブルに広げながら話している。同じクラス同士だからなのか、あまり気を遣わないで済むのはいい。
 大輔は、やがて自分のことに没頭していた。知らずしらずのうちに麻美子の宿題も、学校の課題も終わりそうになっている。
 彼はふと、隣からの視線に気がついた。
「あ、ああー。ごめん。気、散っちゃった?」
 そう言った近藤が下を向いた。
「え? 大丈夫だけど」
「そっか」
「近藤さんの方こそ変だよ?」
 同級生は素で答えた彼に、軽く向き直る。
「ごめん、そっちの手元を覗いたらねえ。初歩の初歩でつまずいてた人が解くレベルじゃないよ、もう。それでびっくりしちゃって」
「へえ」
 大輔は感心して、しみじみと家庭教師手製の問題用紙を眺めた。
 家庭教師の面影が頭に浮かび、頬が緩みかけた時だ。だしぬけに近藤の声が飛び込んで来る。
「……長野くんって、本当に変わっちゃったね。いい意味で、だけど」
「いやいや。とんでもない」
 彼は問題用紙から目線を同級生に移す。美少女の目は潤んでいるように見えた。
「やっぱり勉強とかもね。色々と、男性の方が集中すると、女性は負けてしまうよね」
「そんなこともないだろう」
 正直に言った。たとえ御世辞だとしても、スペックが上がったのは麻美子の御蔭だ。
「ううん」
 近藤はかぶりを振る。
「この前、会った時も思ったんだけど。長野くん、この前よりも……もっと変わった」
「どんな風に?」
「うーん、なんていうかさあ」
 同級生は言いよどみ、つるつるのほっぺたを紅くした。
「やっぱ、言うのやめとくよ」
「なんだよ、言えよ。そんな言い方されたら余計に気になるじゃないか」
「いいよ、もう」
 そう言って、ぷい、と頬を背ける。
「変なの。俺にはそっちの方が意外な一面って感じ」
 近藤はなにも言わなくなった。
 だが、茶色の髪の毛から覗く耳たぶが赤くなっている。彼女はそのまま、かりかりとシャーペンをノートに走らせ続ける。
(変なの。ぎくしゃくしちゃって)
 大輔は雰囲気を変えるため、近藤が開いている問題集を見る。
 なんだ、俺なんかより、はるかに難しそうなのやってるじゃないか。
「ねえ、それって教科書の範囲じゃないだろ? どっかの模試でも受けるの?」
「ん」
 同級生は顔を上げた。
「当たり。来月、静院女子大の模試受けに行くの」
 麻美子の通う学校だ。大輔の心臓の鼓動が高まった。
「どうしたのよ? 急にキョドくなっちゃって」
 同級生女子はいぶかしそうな顔をした。大輔は、あわてて手を振る。
「いや、なんでもないけどさ。あそこって、名門のお嬢様学校なんだろう? すげえな」
「よく知ってるね」
 近藤は頬をほころばせて、小さな吐息をついた。彼女の唇が丸くなって「ほう」と息をつく形に、不意に麻美子の痴態が思い浮かぶ。
 同級生が恥ずかしそうに俯く。そして、手元のノートで豊かな乳房を隠した。
「長野くんったら……」
 大輔は近藤のおっぱいを凝視しながら、麻美子とのセックスを思い出してしまっていた。よほどガン見に見えたらしい。
 なにかで気を散らそう、そうでないと同級生の裸まで想像してしまう。
「あ、ごめん。自販機でなんか買ってくるよ。缶ジュースくらいなら奢るからさ、なにがいい?」
 近藤は彼につられるように、一拍遅れて立ち上がった。
「いいよ、一緒に行く」
「そ、そうか」
「区切り付けたかったから、別に」
 図書館の地下階には自販機コーナーがある。そこは軽食も取れるようになっている箇所だった。二人でカバンを持ち、エレベーターに乗り込む。
 近藤は並ぶと、かなり背が低い。目算では麻美子よりも十センチほど低く見えた。紺色のセーターの下は白地に花柄のスカートだ。素足にブーツを履いている。
 エレベーター扉が開くと、トイレの表示が見えた。その引き戸を背に、近藤が立ち止まる。
「ねえ、誰もいないよね」
 彼女は独り言のようにつぶやき、隣にいた大輔を見上げた。
「うん」
 近藤の瞳が、きらきら光る。
「ねえ、こういう時ってキスしたくならない?」
「えっ」
 彼がたじろぐと、美少女は更に言葉を続けた。
「だって誰もいないんだよ。それに、私のおっぱい、じろじろ見てたじゃない」
「それは、そのう……」
 大輔の額から汗が噴き出しそうだ。近藤は、ちら、と彼の股間に視線を流す。
「わかってるのよ? 長野くん、前かがみになって歩いてるんだもの」
「え、えーと。そ、それはですね」
 こちらを見つめた同級生が、相手の話の腰を折った。
「本当は触りたいんでしょう?」
「は、はい。あ! いや、ち、違うから!」
 彼女は満足そうに微笑み、片手で大輔の手をつかんだ。
「え! ちょっと待って! こ、近藤さん……っ!」
 美少女は同級生男子の言葉を聞き取ることなく、もう片方の手でトイレの戸を開けていた。




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