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ガチバトル・イン・ダンジョン―山口さま

ガチバトル・イン・ダンジョン……47

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第四十七話・憤怒の戦士



 俺たちは、塔の七階でゴウと対峙した。
 その部屋は天井から床まで黒い大理石でできており、壁に埋め込まれたランプが周囲を照らしている。
 彼の仲間の二人は、戦闘に参加するつもりがないらしい。ナオトは無言で座り込んでいるし、シンジに至ってはタバコを吸っている。
 一人で充分だと思われているんだろう。ずいぶんとなめられた物だ。
 ゴウはバットの様な形をした鉄棒を構え、俺をにらみつけている。丸刈りにいかつい顔、筋肉隆々の体。上半身は裸で、下半身はカーゴパンツとサンダル。防具も持たずによく戦えるものだと感心するばかりだ。
 イフリートブレードを構え、じりじりと間合いを詰めていく。この剣はブレイズバスタードの強化版で、装備していれば火炎を思い通りに操る事ができる。
 さて、にらみ合っていても意味はない。俺は、目を見開くと同時に剣を一閃させた。直後に「フレイム・プリズン」の文字が浮かび、炎の壁が彼を包囲する。
 ゴウは鉄棒を握りしめ、そこから脱出しようと試みた。途端に壁が一気に集束し、火炎の渦が彼を包み込む。
「うおっ!」
 続けてそれは巨大な火柱と化し、奴の体を呑み込んだ。ダメージは228。続けてイフリートスラッシュで追い討ちをかける。
 真紅の閃光が真一文字に走り、彼を斬り裂く。さらに大爆発が起こり、爆炎で包み込む。ダメージは148、175。上々だ。
 それだけでは終わらない。銀の矢が次々と殺到し、再び爆発が起こり、とどめに電撃の嵐が彼を見舞う。あれだけ喰らって、立っていられるわけがない。
 やがて炎が収まると、そこにはゴウが倒れていた。なんだ、これで終わりか。呆気なさすぎる。
 そう思いながら眺めていると、彼の上に文字が出現した。
「スキル『復活』発動」
 ちょ、マジかよ!
 やがて、ゴウはゆっくりと起き上がった。それから、自分に刺さった矢を引き抜いている。スキル「死者復活」とは違い、普通に生き返る様だ。
 続けて、その頭上に文字が表示された。
「スキル『爆発』発動」
「スキル『憤怒』発動」
 憤怒は、ダメージを受ければ受けるほど攻撃力が上がるスキルだ。これはヤバい。
 あわててフレイム・プリズンを放とうとしたその時、彼の姿が目の前にあった。頭上に新しい文字が表示される。
「ダイナマイト・ブロー」
 その直後、すさまじい速度で鉄棒が降ってきた。辛うじて剣で受け止めたものの、あまりの威力にバランスを崩してしまう。
「くっ!」
 思わずよろめいたその時、横薙ぎの一撃が腹を直撃した。ダメージは455。内臓が破裂するかと思うほどの激痛が襲ってくる。
「がはあっ!」
 俺は弾き飛ばされ、床に倒れ伏した。続けざまにゴウが襲ってくる。ガチでヤバい!
 急いで起き上がろうとしていると、仁が間に入って鉄棒を受け止めた。
「悠真さん、逃げてください!」
「あ、ありがとう」
 ふらつきながら立ち上がって距離を取ると、アイリーンが近寄ってきて回復してくれた。だんだん痛みが和らいでいく。
「ありがとう、助かったよ」
「ううん、それより仁を助けて」
 視線を移すと、彼は押されていた。ディアナや鏡が援護しようとしているが、彼ら二人の距離が近すぎて攻撃できない。下手をすると味方に当たってしまう。
 仁が鋭い突きを繰り出した瞬間、ゴウはそれをかわして鉄棒を振り回した。強烈な一撃が胴を直撃する。ダメージは456だ。
「ぐああっ!」
 倒れかけたところに、ゴウのダイナマイトブローが殺到する。やらせるわけにはいかない。
 俺は一瞬で間合いを詰め、奴の顔面を真っ向から斬り下ろした。
「ぐおっ!」
 ちっ、かわされたか。
 スキル「爆発」を発動し、再び突進した。袈裟がけに斬りつけ、胴を払い、逆袈裟に斬り、腹を目がけて突きを放つ。彼は鉄棒を振るって攻撃をさばいていたが、やがて右肩に斬撃を受けた。ダメージは78だ。
「……の野郎!」
 ゴウが踏み込み、渾身の力で鉄棒を振り下ろす。しかし、俺は綺麗にかわして剣を一閃させた。
 奴の体が血飛沫を上げる。ダメージは117だ。
「こ、このガキ……」
「あんたの攻撃は見切った。そろそろ終わりにしようぜ」
 真紅の剣が光を放つ。さあ、今度こそ決めるぞ。普通に倒しても死なないなら、復活できない様に粉々にするまでだ。
 目の前に「イフリート・スラッシュ」の文字が表示された。俺と仁が受けた痛み、倍にして返してやるとしよう。
「いくぜ、おらああっ!」
 剣を構えて突進し、ゴウの体を薙ぎ払った。真紅の閃光が走り、彼の体から鮮血が噴き出す。さらに爆発が起こり、その体を炎が包み込む。
「ぐお、おおっ!」
「消え失せろ!」
 とどめに叩き斬ろうとしたその時、強烈な打撃を喰らって床に叩きつけられた。驚いて顔を上げると、薄笑いを浮かべたシンジが立っている。
「なかなかやるじゃねーか、ガキ。俺も参加してやるぜ」
 この間にゴウは引き下がり、回復してしまっている。残念ながら仕切り直しだ。
 俺は、剣を構えて立ち上がった。次の目標はシンジだ。いくぜ!


http://novel18.syosetu.com/n9012bd/






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