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女子高生と恋愛しませんか?

女子高生と恋愛しませんか?……1

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第一話・天使は早朝に舞い降りる


 俺は昨日から遠距離恋愛の相手、詩織とセックス三昧の時間を過ごしている。
 
 なんと言っても、彼女と逢えるのは一ヶ月に一回しかない。
 それに俺には普段、風俗に行く勇気も金銭もなかった。
 
 俺の体の上で、詩織は整った椀形の美乳を、ふるふると動かして喘いでいる。
 
「い、行くよッ……、詩織!」
「あ、ああ! 幸彦、いっぱい、いっぱ、あ!…ッ! ふああんーーーーーーッ!」
 
 騎乗位の姿勢で、手を固くつないだ詩織が、上体をグッと反らして絶頂に達する。
 美乳が、ふるふると震え、顔が真っ赤になっていた。
 彼女が俺とのセックスに満足していればいるほど、そこは赤く染まる。
 くびれている柔らかいウエストに指を食い込ませた俺は、腰を思い切り突き上げて射精する。
 
「ああ、ん……」
 
 俺の体の上で詩織が震えてから、ゆっくりと落ちてくる。
 ぴったり詩織を抱きしめる、この一瞬は俺の心底好きな時間だった。
 
 少しして、詩織が目を開ける。
 
 ぼうっとした表情で俺を見る詩織との付き合いは、もうすぐ五年になる。指で優しく、詩織の柔らかくてツヤのある長い髪の毛を直してあげる。
 日焼け跡のない白い肌がなだらかに続き、ウエストがぎゅっとくびれた詩織の温かい体を、抱きしめたり撫で回したりすると、俺と密着した合わせている胸が、ふわふわしててあったかい。
 初体験同士、今までお互いに浮気もせず、喧嘩らしい喧嘩もしていない。
 問題があるとすれば、月に一回しか会えないだけかもしれない。
「大丈夫……?」
 俺の声に頷いた詩織は、にっこり笑ってくれる。
 切れ長の眼元には小さなホクロがあり、本人は気にしているようだが、笑うと眼元の涼やかさを際立たせるチャームポイントだと、俺は思う。
「今、何時?」
 枕元に置いてある時計を見た。
「まだ四時だよ。詩織はゆっくり寝ていたらいい。急がなくても新幹線の時間は間に合うだろう?」
「ありがとう」
 
 詩織と体を離してトランクスを履き、ジャージを着た。
「ちょっと缶コーラ買ってくる」
 
 サンダルを履いて外に出ると、いかにも夜明け前といった空気が漂っている。
 うすぼんやりした霞が掛かったような周囲の景色は、なんとなく昨日までと違って見えた。
 
 アパートのすぐ前に飲料水の自動販売機がある。
 小銭を入れてボタンを押すと、当たり前のように受け口には缶コーラが落ちてくる。
 
「よいしょ」
 腰をかがめて取り出した時、後ろに誰かの気配を感じた。
「ん?」
 振り向くと、薄いピンクのウィンドブレーカーを着た女の子が立っていた。
 
「どうぞ」
 自販機の正面から体を外して、女の子が買いやすいようにしてやった。
「ありがとうございます」
 可愛い声だな、と思った。
 女の子はぺこりとお辞儀をして、自販機の前に進む。背中が細い。
 ほっそりした白い指が斜め後ろの至近距離にいる俺に、チラリと見えた。
 
 正直、その時はピンクのウィンドブレーカーしか目に付いていない。
 俺は路地に目線を移した。
 前カゴに新聞配達用の、ビニールの大きなカバンが入っている、真っ赤な自転車がある。
(えっ、この女の子が配達してるの? 朝刊を?)
 
 朝刊配りのバイトのことは大学時代、新聞奨学生の同級生から話を聞いたことがある。
 話を詳しく聞くまでは、そいつが出来るなら俺でも出来るはずと、タカを括っていた。
 だが、夜中の二時に起きて準備して……、と、ごくごく最初の段階を聞いた時に速攻で断った。
 ……それを女の子が? とギョッとする。
 
 ピンクの女の子は、手の中に俺と同じ缶コーラを持っていた。
「ありがとう」
 振り向いた女の子は、こっちをまっすぐ見つめて礼を言い、にっこり笑って、ふたたび頭を下げた。
「あ、いえ……」

 つるつるとキメの整っている肌には、ニキビ跡は一切無かった。小さめの輪郭の顔と、少し太めの綺麗なラインの眉には、大きくて黒く澄んだ瞳がぴったり合っている。
 スッと抜けるような鼻筋と、ツヤツヤ光るピンク色の唇は厚みがあって、情と知性のバランスが取れている。たった一言の「ありがとう」は声の響きと共に、色香と爽やかさを匂わせた。
 俺は、その子が振り向いてから、全てのパーツを一瞬にして記憶する。
 
 その可愛らしい顔が桜色に染まって俺に「ありがとう」と言うまで。
 ぽてっとした小さな可愛らしい唇から、澄み切った可愛らしい声がこぼれてくる瞬間まで。
 
(こんなに可愛い子、見たことない)
 
 ちゃんと返事ができない俺を残した女の子は、停めていた自転車に颯爽と乗って行った。
 ほんのわずかな時間、その後ろ姿を呆然と眺めていた。
 
 夜は明け始めている。
 
 天使みたいに舞い降りて、あっさり去って行く女の子の背中が見えなくなった。
 それでようやく、現実に戻されたような気分になった。

 きっと、この世のものじゃないんだろう。そうに決まってる。天使も、たまには下界に降りて、新聞配達してみたくなる時だってあるかもしれない。
 
 部屋に戻ると、詩織は既にグレーのパーカーと茶色のフレアスカートに着替えており、ヤカンに湯を沸かしてくれていた。
 ありがたいことに、トースターの中からパンを焼いている匂いもしてくる。
「遅かったね」
「ああ、ごめん」
 詩織は俺の手にぶら下げている缶コーラを見て、くすくす笑う。
 
「伏見先生? 今日から本当に、そう呼ばれるんだから、そんなの飲むの止めたら?」
「好きなんだよ、どうしても止められないや」
「だめじゃない」
 その邪気のない言い方に、苦笑する。
「詩織こそ、もっとゆっくり寝ていていいのに」
「いいの。始発で帰ろうと思っていたから」
「悪いな、ごめん」
 
 真面目な顔をした詩織は、俺をじっと見て言う。
「幸彦は、真面目だし優しいから、学校の中で色々あるかもしれないけど、頑張ってね」
 ありがとう、と礼を言った。
 
 詩織に言われた通り、自分の取柄は真面目なことだけ。
 極端に真面目な性格は、融通が利かないという短所になるんだけど。
 
 小学生の頃から、自分自身の能力なんて大したことがない、と思っている。
 なんでも最初から、完璧に仕上がるものなんか無い。けど、努力すればそれなりに整う。
 そんな愚直なところは、教師に向いているのかもしれない。

 何事も要領をかまして、器用にスイスイ生きていけるヤツは否定しない。
 羨ましいと思ったこともあるけれど、多分、そいつにはそいつの苦労があるはずだ。

 まだ二十年と少ししか生きていないから生意気なんだけどさ。信念と行動があれば、どんな環境でもやって行けるはずだ。
 
 それが証拠に、四日前から、高校教師として私立の女子高に勤務している。
 この教師インフレの中で採用されたのは、校長と理事長が真面目さを買ってくれたからだということも、ちゃんと理解している。
 
 まあ、正確に言うと始業式は先週の木曜日にあり、土日を挟んでいる。だから実質的に教師というか教員として勤務しているのは、まだ二日間だけなんだけど。
 
 そして、今日は入学式。
 今日から、一年A組の担任を任されることになっている。
 詩織は自分の郷里の、青森県内の地銀に先週から勤務していた。今日から本格的に、詩織と同じ社会人デビューだ。
 
 詩織と一緒に、時間をかけて朝食を済ませた。
 それから俺たちは、おしゃべりしながら交互に洗面台を使い、俺が顔を洗ったり詩織が化粧をする。
 買ったばかりのネクタイを締めていると、いい頃合の時間になった。
 
「そろそろ行こうか」
「うん」
 
 俺たちは一緒に玄関を出た。青空に浮かぶ午前六時の太陽は暖かい。
 
 さっきの自販機の前を十メートルくらい歩くと、大きな通りに出る。
 詩織は右へ、俺は左へと向いて、これから歩く。
 
「気をつけて帰りなよ」
「ありがとう」
 
 大きめのかばんを持った詩織に声を掛けると、寂しそうな顔をしてネクタイを直してくれた。
 そんな顔、するなよ。俺だって詩織とは離れたくないんだ。
 
「来月、もしも時間があったら俺から行くよ」
 俺はそう言った。詩織は嬉しそうな顔をして頷いてくれる。
 
 職場になる女子高は歩いて二十分もあれば着く。
 新入生が登校し始める前に、色々と設営も手伝わなければならない。
 早目に今頃の時間に着いて、ちょうどいい頃だろう。
 職員室に入ると、やはり雰囲気が違う。特別な日というものは、やはり良いものだと俺は思う。
 しかも新入生が、校内に新しい空気を入れてくれる。教師側の心境もケジメがつけられる。
 
 準備で慌しい時間、生徒に配布する様々な書類などを教壇に置く為に、自分が受け持つ一年A組の教室に入った。
 校舎二階の一番奥にある、日当たりの良い教室の中に入った俺は、黒板の位置から窓の外を見る。校庭の周り一帯に植えてある、桜の眺めは見事だと教頭が昨日教えてくれた。
 教頭の言った通りだ……、と溜息をつく。
 西側に固まった清楚なピンク色の花びらの群れは、風が吹くたびに一斉に揺れる。
 
 あの空と桜の色の淡いコントラストの下方、紺色の制服を着た女生徒たちが、これから登校してくる。
 その制服の生徒の中には、桜の花を見ながら目を輝かせる俺のクラスの女の子もいるかもしれない。
 想像するだけで、ぞくぞくする。どんな生徒を受け持つんだろう。生徒の父兄は、どんな感じの人たちなんだろう。心が躍ってくる。
 
(今日は天気が良くてよかったな、おまえら。早く会いたいよ)
 
 一年間、父兄の方からお預かりする、可愛い盛りのお嬢さんたちである。生徒に対して性的なイメージなんか、まったく持ち合わせていない俺は、入学式なんて退屈な式典をすっ飛ばしたい。一刻も早く生徒の顔が見たい。
 
 
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