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僕の体をレンタルします―優美香

僕の体をレンタルします……51

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第五十一話・善臣、ダッチを若干リサーチします


 同級生の薄い体の隅々まで行き渡るかと思うほど精を放った後、彼女の腰を持ち上げ体を離す。
 肉根が膣から完全に抜ける時に、俺たちの体液が混じり合った生温かいものがどろっとシーツに染み込んで行った。
「あふ……。沢井くん、気持ちよかった」
 松岡宏実が、ふんわりした乳房を俺に押しつけ抱きついた。こちらは彼女の体をかかえ、おっぱいの下敷きになるようにベッドに寝転がる。
「満足してくれたなら、よかったんだけどね」
 そう言いながら、なぜか急速に彼女に対して興味が薄れてきた自分を感じた。
「なんで? 沢井くんは気持ちよくなかったの?」
 不思議そうな宏実の目が、こちらを見おろす。
「いや、そういう意味じゃないよ。ハズの分も、がんばれたかのかなと思ってさ」
「ふうん」
 納得したような彼女の表情に、思わずほっとため息をついた。さて次はリサーチだ。
「あのさ松岡、教えてほしいんだけど」
「なあに。もしかして、ダッチくんのこと?」
「ああ」
「まったく、余韻を楽しむってことも」
 明るく笑い出した宏実はパッと起き上がり、ベッドの下に転がっていたバイブを拾い上げる。そして、俺の寝ている隣に座った。
「ああ、ごめん」
 言われてみればその通りだ。こいつには、そういう時間を持つこともすっかり忘れてしまっていた。
「いいんだけどね。沢井くんらしくて」
 カラッとした感じの声に、安心して起き上がる。彼女は自分の額の汗を、ほっそりした指で拭き取った。
「ダッチくんの使い心地が聞きたいの?」
「うん、それもあるけどさ」
「そうねえ……」
 悪戯っぽい眼差しの宏実がこちらから目線を外した。一瞬、地味な中学生の頃の顔つきに戻る。ほんの少しの間、彼女からの言葉を待った。
「あっちは借りたことないの?」
「俺はないな。でも男も借りれるってとこに興味はあるね。どんな手順でレンタルにまで至るのかも聞きたいし」
「あ、そうか」
 納得したように顔をほころばせた彼女の笑顔に、不意に妹の言葉を思い出した。
 ――「美樹ちゃんが『男の人に目隠しプレイをしたい』って言ったら、一緒に来た男の人が一瞬イヤな顔をしたんだよね」
 もしかしたら宏実を含め、ダッチを借りた女の子たちは盗撮動画を違法販売されているかもしれないことに気がついていない。しかし、今ここでそれを言うべきか。あくまで俺たち兄妹(きょうだい)の推測でしかないことを。
「どうしたの沢井くん。怖い顔になっちゃって」
「んー。どうしてダッチのレンタル料が俺んとこに比べて格安なのか考えたことなかった?」
「ああ、そういえばなかったかもね。それがなにかしたの?」
「ハズを借りる顧客は彼に多少の不満があっても我慢……というか『まあ、こんなもんかな』で成り立っているところはあると思うよ。それと、ダッチには一度、電車の中で遭遇したことはある。ぱっとした印象でしかないけど、ハズよりもダッチの方がスペックが上だとは考えられないんだよ。作った側の欲目と言われたら『はい、そうです』って引き下がるしかないんだけど」
「スペックが著しく劣るだろうから、格安なんじゃなくって? ダッチの口コミサイトでは、そんな感じだけど」
「なるほどねえ。じゃあ、俺の考えすぎなんだろうか」
「なにが?」
 空調のせいか話している最中に体が冷えてきつつある。顧客である同級生に風邪を引かせたらまずい。答える前に立ち上がって宏実のキャミソールを渡してやる。
「いや。ハズをレンタルしてくれた人が、ダッチにも興味を持って『貸してくれ』って言ったらしいんだよ」
 あえて妹の名前は伏せた。
「うん、それで?」
「目隠しプレイがしてみたいって言ったんだって。そしたら、ダッチを作った人が……つまり顧客とダッチが行為に及ぶ場所に、彼と一緒に来た人間が……とても嫌そうな顔になったって言うんだ」
「どういうことなの?」
 彼女は眉をひそめた。こちらを見つめている表情が段々とこわばってくる。
「ダッチとセックスしている時に、カメラ撮影とかあった?」
「ないわよ、そんなの。恋人同士でも、そんなの撮っててネットに流され……えっ? まさか!」
 予想以上に宏実は明らかに動揺しはじめている。俺は彼女を落ち着けたいと感じ、あわてて手を振った。
「ああ、ごめん。あくまでそれは、ダッチを借りた人の推測の域を出ないんだ、俺が悪かったよ。ごめん、本当に松岡が言う通りの価格設定かもしれない。こっちも右往左往しすぎたかもしれないしね。とにかく、一(いち)ユーザーの言うことを真に受けすぎたことは謝るよ」
 彼女が息を吐き、肩を下げる。
「そうねえ、確かに沢井くんの言う可能性も『無いことは無い』からね。同じような商売なんだしねえ。わたしも気にかけておくね。なにかわかったら連絡するよ」
「ありがとう」
 にっこり笑った宏実が着替え終わって部屋から出て行くのを見送ってから、いつのまにか腕組みをして考えこんでいた。
 松岡にはハズの眼球にもカメラが仕込んであるということを、伏せていて良かったのかもしれない。彼女の性格なら、不安に駆られて帰宅した後も色々とダッチのことを調べるだろう。
 おそらく、同級生のよしみというよりも「自分の痴態が売買されている事実があれば」、俺に必ず連絡をくれるはずだ。誰だって許可なくそんなことされたら、イヤに決まってる。
 顔を知らない「木下」というダッチ製作者の、良心を信じたかった。
 ……同業ライバルであれば、それでいいけど。いくら女に貢ぐためだとは言え、ダッチの眼球目線での盗撮動画販売だけはしていて欲しくない。



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