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ガチバトル・イン・ダンジョン―山口さま

ガチバトル・イン・ダンジョン……37

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第三十七話・恐怖のピエロ


 俺たちは今、地下四階でミカドと対峙している。
 そこはレンガでできたダンジョンだったのに、彼の技によって山道に変えられてしまった。しかも足元が崩れまくって、今や1メートル四方くらいしか残っていない。一歩踏み外せば、数千メートル下にまっ逆さまという状況だ。
 だが、俺は確信した。これはミカドの技による幻覚に過ぎない。ここは山道ではなくダンジョンだ。仲間も全員、元の場所にいるだろう。
 でも、今のところはだまされたふりをしておいた方がいい。そうすれば彼も油断するはずだ。
 俺は回復薬を取り出して飲んだ後、わざとあわてた様子で言った。
「畜生、どうすりゃいいんだよ!」
 ミカドが、それを聞いてあざ笑う。
「はっははは、どうしようもありませんよ。私の水晶玉をのぞいた時点で負けなのです。今さら後悔しても遅いですよ」
 彼は鞭を振り上げ、さらに続けた。
「さて、そろそろあの世へ逝ってもらいましょうか。ケンゴと、向こうで仲良くやってください」
 その鞭が空気を切り裂き、襲いかかってくる。横に跳んでそれをかわした後、ミカドに向かって突進した。
「全員、そいつから離れろ! 俺が叩き斬る!」
 仲間たちの返事を確認した後、奴に向かって斬りかかった。ミカドが左手を振り上げて叫ぶ。
「むうっ!」
 直後に、銀色の盾が現れてその上半身を覆い隠す。しかし、俺には通じない。
「スキル『斬鉄』発動」
 ブレイズバスタードの一撃が、銀色の盾を叩き割った。彼は鞭を仕込み杖に戻し、それを引き抜いて細身の剣へと変えている。
「小癪な真似を!」
 奴は踏み込んで突きを放った。でも、剣の腕はたいした事ない。
 俺は難なくかわし、肩から腰にかけてざっくりと斬りつけた。ダメージは128だ。
「ぐおおっ!」
 ミカドが体を折り曲げながら後ずさる。その瞬間、周囲が山道から元のダンジョンへと姿を変えた。仲間たちも全員いる。
 ミカドが大きく跳び下がり、剣を構えながら言う。
「幻覚を見破ったのはたいした物です。しかし、だからと言って私に勝てると思われては困りますね」
「へえ、まだ何か芸があるのか?」
「もちろんです、とっておきの芸をお見せしますよ」
 その直後、彼の頭上に文字が表示された。
「スキル『分身』発動」
 げっ、マジか!
 驚いているうちに、ミカドから一体の分身がすうっと出てきた。見た目は全然変わらない。
 本物のミカドが、剣を振りかざして叫ぶ。
「まずは、ユウマ。あなたから片付けてあげましょう!」
 分身が右手を振り上げると、頭上に無数の氷の矢が現れた。それらが一斉に飛んでくる。
「うおっ!」
 必死で叩き落としている間に、二人のミカドが突進してきた。その剣が青白く輝いている。
 あいつの属性は水か。だとしたら、一発が致命傷になりかねない。
 ブレイズバスタードが炎を噴き出した。こいつもやる気らしい。よし、いくぜ!
 分身の放った突きをかわし、真っ向から斬り下ろした。しかし、がっちりと受け止められている。
「ふははは、今度は私の番ですね!」
 本物が大きく息を吸い込み、俺に向かって吐き出した。体が凍えてしまうかと思うほど冷たい。あわてて跳び下がったところに、二人の突きが同時に殺到する。
「もらったああ!」
 その時、彼らの背中で爆発が起こった。鏡が放ったクリムゾンエクスプロードだ。さらにサンダーストームとの銀色の矢が直撃し、分身の顔面を仁のスクリュードライバーが仮面ごと貫く。
「ぐええっ!」
 分身が地面に倒れ伏す一方で、本物のミカドが左手を振り上げた。
「スキル『急速回復』発動」
 彼の頭上に500という数字が現れる。どうやら回復したらしい。
 奴は振り返り、鏡に視線を向けた。
「小娘が、なめた真似をしてくれますね。あなたから殺してあげましょう!」
 その頭上に、再び文字が表示される。
「ダークネス・エクスプロード」
 彼が剣を振り下ろすと、直径1メートルくらいの黒い球が現れた。それは鏡に向かって飛んでいき、大爆発を起こす。
 彼女はリフレクションミラーで爆発を防いでいた。しかし、続けざまにミカドの突きが殺到する。
「ツイン・ストライク」
 ミラーが消えた直後に二本の閃光が走り、彼女を直撃した。ダメージは99、99。まずい、やられる。
「この野郎!」
 俺は剣を構えてミカドに斬りかかった。彼がこちらに向き直り、左手を振り下ろす。
「邪魔をするのですか。では、あなたから死になさい!」
 ダークネスエクスプロードとツインストライクが連続で炸裂した。でもノーダメージだ。鉄壁のスキルで防いでいる。
「くっ……」
 ミカドが硬直した瞬間、鏡の頭上に文字が浮かんだ。
「スキル『反転』発動」
 よし、いいタイミングだ!
 鉄壁の効果が切れた瞬間、ブレイズバスタードが煌めいた。深紅の閃光が連続で走る。ダメージは146、144、148。属性効果で威力が倍増している。
 ミカドの仮面が二つに割れ、その体が地面に崩れ落ちていく。ピエロの下に隠れていたのは、どこにでもいそうな男性の顔だった。


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