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僕の体をレンタルします―優美香

僕の体をレンタルします……26

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第二十六話・善臣、人妻ふたりと……


 俺はハズと二人で、人妻たちの到着を待っている。もうじき、亜衣子さんが苑未(そのみ)さんを連れてこのツインの部屋に入ってくる予定だ。
「ハズ、体でどこか動きづらい所ない?」
「特にないですよ」
 彼はこちらの目を見つめ、にこにこしながら返事をする。
 ハズは今週、四日ほど柚希と一緒に頑張ってくれていた。今日これから亜衣子さんと苑未さん相手に働いてくれたら、一週間は外に出さずメンテナンスしてあげようと思っていたのだ。
 それを告げると、彼は嬉しそうな顔をした。
「多分、大丈夫だと思う」
「そうか? 柚希にも言われたんだよね。もっとハズくんを大事にしなくちゃって」
「善臣さんたち兄妹(きょうだい)って、親みたいですね」
「みたいじゃなくて、親だもん」
 ハズは柚希に言葉を教えてもらうたびに、笑顔が可愛らしくなっているような気がする。
 俺たち兄妹は、彼の保護者の気分を日が経つごとに味わっていた。特に最近のハズは語彙が増えていて、成長がめざましい。
 雑談しているうちに、部屋のドアブザーが鳴った。
「どうぞ」
 ハズがドアノブを回して二人の人妻を迎え入れる。
 髪の毛をアップにした亜衣子さんと、彼女によく似た苑未さんらしき女性が隣にいる。髪は茶色のストレートロングだ。黒いワンピース姿の彼女は多少驚いたような顔をして、亜衣子さんの水色のブラウスの袖を引っ張った。
「やだ、亜衣子。こんなの聞いてないよ。二人も男の人がいるなんて」
 俺は苑未さんの方を向いて、丁寧にお辞儀をする。
「はじめまして、沢井善臣です。今、ドアを開けたのはハズ。僕たち二人が、あなた方二人を心ゆくまでお相手しますよ」
 亜衣子さんは美しい眉をひそめた。
「二人? わたしは関係ないわよ」
 どうやら苑未さんをこの部屋に連れてきて、お役目御免と思っているらしい。そうは行くか。
 ハズがこちらの気持ちを察したように、二人の美人妻に柔らかい口調で話しかける。
「亜衣子さん、苑未さん、はじめまして。ハズと言います。よろしくお願いします」
「ハズくん?」
 人妻たちの目が輝いた。つくづく二人ともよく似た顔をしている。違いと言えば、苑未さんの方が髪を染めていて、目尻に小さなホクロがあることくらい。
「苑未さん、はじめまして。沢井と申します」
「はじめまして」
 部屋に入ってくる陽射しの加減のせいか、彼女の方が亜衣子さんよりも頬がつるつるして健康的に見える。ここは、ズバッと行こう。俺は満面に笑みを浮かべた。
「苑未さん。ハズと一緒に、この部屋に残ります?」
「えっ? いいんですか?」
 彼女は迷ったような表情を亜衣子さんに向けた。この二人、一緒に行動する時の主導権を握っているのは亜衣子さんの方らしい。
「苑未が決めて」
 言った方の美人妻の唇が、ほんの少しゆがむ。案外、食えない相手かもしれないな。時間はたっぷりあるから焦らずに落とそうかな。
「じゃあ、苑未さんは僕と一緒に隣の部屋に行きませんか?」
 俺の言葉に、彼女はこくりと頷いた。
「わたしがハズくんと残るの?」
 亜衣子さんの不安げな声に、ハズが応える。
「だめですか?」
 彼女は、ハズに向き直った。
「ううん、だめじゃないわ。仲良くしようね、ハズくん」
「よかった。なにかあったら呼んでください。僕、隣の部屋にいますから」
 そう言った俺は苑未さんを手招き、ドアを開けて廊下に出た。
「沢井さん? どこに行かれるんですか?」
 彼女は色白の頬をこわばらせ、上目遣いで俺を見る。
「ん? 隣の部屋ですよ。安心してください」
 自分で自分の言葉に訳もわからず興奮してくる。この依頼主たちは桃子さんや、恵衣(さとみ)さんとは明らかに違う。人妻だから、という理由からなのかもしれない。しかも俺は、ご主人と上手く行っているという亜衣子さんの方に興味があった。
 性欲旺盛な牡の自分には、同じ人妻でも難攻不落に見える彼女の方にそそられる。
 苑未さんをエスコートしながら一緒に部屋に入った。ハズがいる部屋と同じツインだ。
「僕と苑未さんは、お会いしたのは初めてですよね。少しお話ししませんか」
「ええ」
 そこにはハズたちの様子がわかるように、いつも俺が持ち歩いているモバイルパソコンがある。
 ドアを開けて苑未さんを通すと、彼女は部屋の隅にあるデスクのパソコンを見つけた。
「あれは?」
「ハズが暴走しないかどうかチェックできるようにしているだけですよ」
「へえ、沢井さんって頭いいのねー」
 苑未さんの目が俺を見つめて、興味深そうにくるくる動いている。この人も可愛いなあ、でも俺にとっては今のところ亜衣子さんに行き着くまでの前菜だけど。
「まあ、お話ししましょうよ」
「なにを話したらいいかしら?」
 俺たちは並んでベッドに座った。
「苑未さん、亜衣子さんからどんなふうに言われてここまで来たんですか?」
「ランチバイキングに行こうって言われたの」
「それで?」
「ハズくんに会えるよ、って」
 苑未さんの表情が輝く。それを見て、腰のあたりがむずむずしてきた。
「あのう。僕、単刀直入に伺いたいんですけど。僕が聞いていたのは、苑未さんがご主人と上手く行ってないって」
「ええ」
 彼女は俺の目を見て、にっこり微笑む。
「でも、まあ……こういう場所だからはっきり言うけど。本当は男が欲しくてたまらないのは亜衣子の方だと思うのよ。あの子、昔からそういうところあったから」
「えっ」
「やだわあ、あの子ったら。わたしをダシにして、男遊びに使うつもりだったのね」
 訳がわからない。鈴を転がすように笑う苑未さんの顔つきが、さっきまでと変わっている。
「どういうこと?」
 苑未さんは顎を上げ、サーモンピンクの口紅がついた上唇をゆっくりと舐めた。
「沢井さんも、まだまだ子供ね。女同士が本音で話すわけないじゃない」
 彼女は呆気に取られた俺の目の前で立ち上がり、するすると黒いワンピースを脱ぎ捨てる。



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