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僕の体をレンタルします―優美香

僕の体をレンタルします……16

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第十六話・善臣、さとみさんとセックスしたいです


 宮内薫さんを見て寒気がした。他の男に恋人が抱かれることを待ち望む、暗い歓びに浸ろうとするオスが隣にいる。こういうタイプの男は、流れによって逆上してしまうと直観した。下手をするとパソコンもハズも壊されかねない。
 俺には恋人を他の男に抱かせて興奮するという心理は理解できそうでいて、難しい。
 どきどきしながら彼に話しかけた。
「あのう、おわかりだとは思いますけれど。パソコンには手を触れないでくださいね、それと隣の部屋にはくれぐれも」
「わかってますよ」
 彼は上の空で返事をしてきたように思えた。腕力では明らかにそちらの方が上だろう。パソコン画面だけでなく、すぐ隣にいる依頼主にも神経を張り巡らせて過ごすことになりそうだ。
「あ、ハズくんが来た」
「みたいですね」
 パソコン画面は隣の部屋の様子を映している。視点はすぐに下に移り、窓のそばで安心したような顔の森下さんが大映しになった。
彼女は胸の開いた白いリボンタイのブラウスに、紺色のタイトスカートを身につけていた。しみひとつない素肌にブラウスの白さが映えて、すごくきれいだ。
 森下さんはハズの姿を認めると、ぱっちりした目をさらに大きく開けて微笑んだ。ハズの声がパソコンから聞こえる。 
「さとみさん、こんにちは」
「ハズさん、こんにちは」
 ハズが森下さんの頬に片手を触れた。
「『ハズくん』か『ハズ』って、呼び捨てで構いません。僕はもう、さとみさんの恋人だから」
 さとみさんが緊張をすっかりほどいたような笑みを見せる。
「優しいんだね、ハズくん」
「ふふ。でも多分、頭は悪いですよ」
 ハズとさとみさんの間には、すっかり打ち解けた雰囲気が漂っている。俺の背中側からは、ベッドに腰掛けている宮内さんの舌打ちが聞こえてきた。
「なんなんだよ、畜生。あんな顔、見たことねーぞ……」
 ショートカットで色白の彼女は、さっきまで清楚に恋人を立てる雰囲気の女性であったはずだ。
 だけど、ぱっちりした濡れた瞳でハズを上目遣いで見上げ、微笑む表情は同一人物とは思えない。
「まあまあ、薫さん。落ち着いてください、これでもどうぞ」
 シャツの胸ポケットからタバコとライターを出して勧めたところ、ぶつくさ言いながらも受け取ってくれる。
「いただきます。まあ……俺自身が沢井さんに依頼したんですもんねえ」
 どうやらハズと恋人が、すぐにいい雰囲気になるとは思っていなかったらしい。冷や冷やした気分で言葉を選ぶ。
「なにかあったら僕がハズを止めますから」
 こちらの言葉で、薫さんはほっとしたようにタバコの煙を吐き出したのがわかった。あんまり吸わないけど、今日は持ってきて正解だったみたいだな。
 パソコンから、ハズと依頼主の恋人の会話が流れ続ける。
「わたし、シャワー浴びてきてもいいかな」
「どうして?」
「だってわたし、緊張して汗かいてきちゃったんだもの」
「いいじゃないですか……さとみさんのこと少しでも長い時間、抱きしめたいのに」
「優しいね、本当に」
 そう言ったさとみさんが背中に両腕を回したらしい。お互いに抱き返しながら二人は何度もキスを交わす。そうこうしているうちに、ハズはするすると彼女の上着を脱がしてしまった。
 ぱさっ……と、ブラウスが床に落ちる音まで聴こえてくる。
 さとみさんは頬を赤らめ少女のように恥じらいながら、いざなうようにベッドへと横たわった。
「キスして……」
 目を閉じた彼女は唇を尖らせ、口づけを存分に受けはじめている。俺の斜め後ろからは、宮内さんの荒い吐息が聴こえる。パソコンから響いてくる甘ったるい恋人の吐息、舌と舌が絡まりあう音。
 俺までがこの異様な状態に興奮してきた。
 白くまぶしいさとみさんの裸が晒される。ハズの掌がさとみさんの小ぶりな乳房を包み、じっくり時間をかけてこね回す。目を閉じた彼女は少しずつ息が上がってきたらしく、つらそうに声を上げた。
「あ……ハズく、っ……。き、気持ちいい」
「我慢しなくてもいいじゃないですか……」
「だ、だってぇ……あ、くっ首っ、そこ、いやあ……んんーっ」
 ハズは見るからに柔らかそうなさとみさんの乳房を揉みしだきながら、耳たぶを甘噛みしたりうなじを舐(ねぶ)る。彼は声を更に落として彼女に囁く。
「でも……さとみ、こういうのがホントは好きなんでしょ?」
「んっ……す、すきぃ……。んくっ……ん、んっ……っあ……あっ……!」
 恋人の絹を裂くような声を聴いた宮内さんが「くそっ」とつぶやいた。ドキッとして振り向くと、激しい嫉妬と憎悪が入り混じった表情の男がそこにいる。
 全く知らない顔を見せている彼が、こちらを猛々しい目でにらみつけた。
「沢井さん、あんた彼女とどんな会話をしたんだ」
「どんなって、普通に挨拶ですよ」
「うそつけ、なんでこんな」
 薫さんはそれ以降の言葉を飲み込み、こぶしを握り締める。俺は腹に力を入れた。
「さとみさんが欲している心地いい時間を過ごして欲しくて、どんなふうに抱かれたいか抱かれたくないかのリサーチはかけましたよ。それをハズにも伝えた。それ以上のことはしてないし、それ以下のこともしていない。あんたの恋人はハズをリードしながら、あんなに気持ちよさそうな顔をしてる。それは薫さんが望んだことじゃないんですか」
「まさかここまで」
「それは俺たちへの褒め言葉だと受け取っておきますよ、まあ観ましょう」
 彼は軽くいなされたと思ったのか、顔が瞬時に赤くなった。唇を曲げて結び、怒りをこらえているみたいに見える。
 薫さんは大きく鼻で深呼吸をしてパソコンに目線を移した。
「挿入すれば、相手も気持ちよくなってると思ってたんだ。第一、あんなに前戯に時間をかけてられるか」
 彼は吐き捨てる様に言い、パソコンの画面を一心に見つめる。この人、本当にさとみさんのことを愛しているんだろうか。



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