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僕の体をレンタルします―優美香

僕の体をレンタルします……12

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第十二話・善臣、雛川さんにはレンタルしません


 俺は雛川の問い合わせメールを読んだ後で、思わず舌打ちをしていた。
「止めろって言ったのに……」
 ――「ご利用者さまの声」を拝見して興味が湧きました。彼には好き嫌いの感情があるのでしょうか。それと、処女がレンタルしてもいいのでしょうか。
 送信された時間を見たところ、俺と喫茶店で別れてから約一時間後だ。多分あの子は自宅に着いて、すぐにパソコンから送信してきたに違いない。
 まったく面識がない赤の他人であれば、気楽に返信をして受注につなげればいい。だが、相手が雛川となると話が違ってくるような気がする。
「柚希みたいなことになるのは勘弁してくれ」
 しかも処女ならもっと他に……いや、考えるとドツボにはまりそうだ。止めとこう。
 それに妹なら「身内だから」で済まされる気楽さもない訳じゃない。近親相姦の事実はあるが、一応は同意の上のことだし。独りごちた俺は彼女の問い合わせに返信することを保留し、他の何通か来ていた受注メールに返事を出すことにした。
 俺は、一通一通のメールに書き添える。
「申し訳ありませんが、都内のビジネスホテルまで御足労をお願いいたします。それが可能であれば、またお返事ください」と。
 桃子さんのお宅に行かせてもらって感じたことだが、俺はハズと顧客が抱き合っている近くにいた方が良い。人通りが多い場所で覗き見して股間が勃っているところを、大勢の人間に見られるのは抵抗がある。昨日は幸いにも警察に通報されなかったみたいだけど。
 ホテルの隣の部屋同士であれば、覗き見している最中にオナニーに耽っていても誰に憚ることもない。
「やっぱり、これくらいの投資は俺の方がしなくちゃねえ……」
 そう思いながら丁寧に文章を書いていた時だ。ハズが部屋に入ってきた。
「善臣さん、また午後サボったんですか」
「はは、まあね」
 苦笑した俺の頬を、彼がにこにこしながら人差し指でつつく。
「だめじゃないですか」
「へえ、また動作を一個憶えたんだな。おまえ凄いな。それ、今度お客さんにしてあげたら喜ばれると思うよ」
「はい。ところで、次の行き先は決まったんですか?」
「今、選別してるとこ」
「せんべつ?」
 ハズが首を傾げて不思議そうな顔をした。
「うん、こっちが相手を選んでるってことだよ」
「ふうん」
 彼が納得する顔が面白くて、ついつい色んな言葉を教えているうちに柚希が帰ってきた。彼女は俺の顔を見るなり口を開く。
「おにいちゃん? 昨日ハズくんと一緒に出かけて、一体いくら貰ってきたの?」
「えっ? あ、ああ。一万円だったけど」
 こちらの言葉を最後まで聞くか聞かないかのうちに、柚希の目が皿のように大きくなる。
「えー! 嘘でしょう? 安すぎだよ。それに、わたしだって『産みの親』なんだからね。ロイヤリティを多少、ちょうだいよー」
 俺は一瞬、眉をひそめた。
「なんだ、おまえも稼ぎに乗りたかったのかよ」
「当たり前じゃない。わたしだってお小遣い欲しいもん」
 なんて口の利き方をするんだ。唇を尖らせた妹を怒鳴りつけてやろうかと思ったが、待てよ? と思い踏みとどまる。女は一回怒らせると永遠にネチネチ責め続けるからねえ。
「ちょうど、ビジネスホテルを使おうか考えていたところだったんだよ。次回以降は利用料金は二万くらいでどうかな」
「安い部屋でも一泊六千円はするよ?」
「二部屋使って粗利は約八千円か。ふーん……じゃ、そのうちの二千円はおまえにやるよ。それでいいか?」
「じゃあそれで手を打つよ」
 柚希は具体的な金額を聞いた瞬間から、顔をほころばせた。なんて女だ。まったく親の顔が見たいよホントに。
 やれやれ、と思いながら部屋に戻ってハズのサイトの管理画面を開いた。受注ユーザー側にとっては、一気にハードルが上がったかのように感じられたかもしれない返事を確かめたかったのだ。
 都内まで出てきてくれるか打診した返信のメールの中で「宮内薫」という名前が目にとまった。
 ――返信を読みました。最近、私は恋人とマンネリ状態で悩んでいます。ハズくんをレンタルして、いわゆる3Pも可能でしょうか。カップルで都内に出向くのは構いません。もしもよろしければ、お電話ください。
 3Pかあ……。俺は少し考えて、宮内さんに電話をかけてみることにした。
 3Pってことは、だ。宮内さんと宮内さんの彼氏、それとハズと俺? うーん、ハズは寸止めで俺は出て行かない方がいいのかなあ。
「後で揉め事にならないように、念を押しといた方がいいな。うん」
 そうつぶやいた時、ケータイの呼び鈴が人の声に代わった。
「はい、宮内です」
「えっ?」
 ……男!? ギョッとした俺に先方は訝しげに尋ねてきた。
「どちらさまですか?」
 もしかしたら、家族が電話を取ったのかもしれない。俺はそう思い直す。よくあるパターンだろう。
「すみません、薫さんをお願いします」
「あっ、僕ですけど。どちらさん?」
 はいぃ?
「あっ、あのう。ぼ、僕。沢井と言いますけ……」
 ど、と俺が言う前に先方の声が、ぱあっと明るくなる。
「もしかして、ハズくんの人?」
「は、はい。そうです」 
「待ってたんですよ! 沢井さん、ですね?」
 なんだ、男か。でも、ハズをレンタルしたがるってことは女性の代行かもしれない。話だけでも聞いてみるか。




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