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ガチバトル・イン・ダンジョン―山口さま

ガチバトル・イン・ダンジョン……8

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第八話・黒犬の報復


 俺とアイリーンは睡眠をとった後、ダンジョンを進み始めた。
 さっき肩を噛まれて傷ついたけど、別に問題ない。体力は110まで回復している。
 しばらくすると、十字路に出た。さて、どっちに行けばいいだろう。
「アイリーン、階段がどこにあるか知らないか?」
「まっすぐ行って、突き当たりを左だよ」
 なるほど、じゃあまっすぐ行こう。
 そのまま進んでいくと、突然一匹の黒犬が前方に躍り出た。こいつ、性懲りもなくまた来たのか。
「いい度胸してるな!」
 剣を引き抜いて構えると、奴はさっさと逃げだした。なんだよ、戦う気がないなら向かってくるなっつーの。
 後を追おうとしたその時、遠吠えが聞こえた。アイリーンが俺の袖を引っ張って言う。
「気をつけて、仲間を呼んだみたいだよ」
「心配すんな。あんな犬の二匹や三匹……」
 言いかけて、俺は沈黙した。薄暗いダンジョンの中に、黒い影が次々と現れたからだ。
 一匹、二匹、三匹、四匹……ヤバい、どう見ても二十匹はいる。いくらなんでも、これはきつい。
「アイリーン、一旦退却だ。先に逃げろ」
「ゆ、悠真は?」
「戦いながら逃げる」
「えっ、そんな無茶な……」
「いいから行け、俺がやられても構うな!」
 彼女は渋々うなずき、急いで逃げだした。俺も、何匹か叩き斬ってから後に続くとしよう。
 全身真っ黒な犬たちが牙をむき出し、赤い瞳を爛々と輝かせながら近づいてくる。俺は彼らをにらみつけ、ブレイズ・バスタードを振りかざした。
「おおらっ!」
 獄炎が渦を巻き、ハウンドの群れに襲いかかった。しかし、彼らは素早く横に跳んでそれをかわしている。
 続けて、三匹の犬が俺を包囲した。彼らの頭上に文字が浮かぶ。
「デルタアタック」
 その直後、連中が一斉に跳びかかってきた。これは、さすがに対処できない。
「うわっ!」
 三方向から同時に体当たりを受け、思わずふらついた。ステータスチェッカーは95を示している。何度も喰らったらヤバい。
 さらに、牙をむいたハウンドが次々と襲いかかってくる。
「グオオオッ!」
「ガアアアッ!」
 ブレイズ・バスタードが真紅の光を放つ。どうやら、こいつもやる気を出したらしい。
「行くぜ、相棒!」
 正面の犬を叩き斬り、右から来た一匹の胴を薙ぎ払った。さらに、左から来た一匹の口から頭まで一気に貫く。
「らあああっ!」
 続けて一匹の顔面を蹴飛ばし、もう一匹の首をつかんで壁に叩きつけ、それから他の一匹を真っ向から斬り下げた。それでも連中はひるむ事なく向かってくる。
 再び、さっきの文字が浮かび上がった。
「デルタアタック」
 何度も喰らうか、この野郎!
 ハウンドたちが跳びかかってきた瞬間、俺は急いで屈み込んだ。彼らが頭上を飛び越していく。結局ノーダメージだ。
 さらに二匹を叩き斬ったが、いい加減にヤバい。敵の数が増える一方で、逃げようにもその余裕がないときている。
 いよいよ困り果てていると、背後からアイリーンの声が響いた。
「悠真、下がって!」
 って、なんで戻ってきてるんだよ。
「逃げろって言っただろうが!」
「だって、見てられないよ」
「いいから逃げろ。お前までやられ……」
 その時、彼女の瞳がまばゆい光を放った。続けて、ピンクのロングヘアが浮き上がる。
「悠真、離れて。全体攻撃をかけるよ!」
「え、えっ」
 俺は急いで跳び下がった。アイリーンの全身から光がほとばしり、頭上に文字が表示される。
「ライトニングストーム」
 おお、なんか大技っぽいぞ。これは期待できそうだ。
 電光が四方八方に広がり、犬たちを直撃した。ダメージはそれぞれ41、38、42……これはすごい。
 彼らは電撃を喰らい、しびれて動けなくなっている。よし、今がチャンスだ。
 俺は、ブレイズバスタードを勢いよく振りかざした。
「行けええっ!」
 俺の前に「ブレイズ・ストーム」という文字が表示された。燃え盛る炎が廊下いっぱいに広がり、犬たちを一瞬で包み込む。
「グギャアアッ!」
「ガアアアッ!」
 ダメージは26、25、28……よし、とどめを刺してやる!
 のたうち回るハウンドたちの間を駆け抜け、片っ端から斬り捨てた。彼らは次々と肉塊に変わっていく。
 やがて敵は全滅し、俺たち二人だけが残った。アイリーンはすっかりへばってしまい、その場にうずくまっている。
「大丈夫か!」
「あ……あの技、体力を激しく消耗するから……」
 それを、俺を守るためにわざわざ使ってくれたのか。嬉しくて涙が出そうだ。
 彼女を抱き上げ、ピンクの唇にキスをしてから言う。
「ありがとう、アイリーン」
「ううん、気にしないで。あなたのためだもの、がんばるよ」
 ん、廊下の空間に文字が表示されてるぞ。
「コンビネーション技『ダブルストーム・ジェノサイドを習得しました」
 おお、それはありがたい。
 犬たちの体はすっかり燃え尽き、赤い目玉だけがあちこちに転がっていた。つか、あれって宝石っぽいぞ。もしかして売れるかな。
 美羅に聞いてみると、買い取るとの事だった。よし、拾い集めて戻るとしよう。 



http://novel18.syosetu.com/n9012bd/







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