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【  2013年03月  】 

異世界将棋道場(魔王のおまけⅡ)

魔王に抱かれた私――優美香

2013.03.08 (Fri)

 「うーん」 唸りつつ対面にいる勝負師を、ちらと見る。そいつはこちらを「フン」と鼻で笑う。そして、余裕たっぷりに銀色の髪をかきあげる。「早くしてくださいよ、こっち手加減して飛車角落ちで対戦してあげているんだ」「|裸玉《らぎょく》にしてくれって言ったのに」「それでは勝負の醍醐味がない」「うるさい」「おやおや」 裸玉というのは将棋上級者が、超初心者に対して「仕方がないけど、やってあげるネ!」的な対戦の仕...全文を読む

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魔王に抱かれた私……おまけ 登場人物紹介

魔王に抱かれた私――優美香

2013.03.08 (Fri)

 ☆ルーンケルンの人物・カイン過去世から何度も転生を繰り返してきた魔王。輪廻の中、村を焼き討ちにした時に子供だったレフティから妹を奪う。レフティから奪った赤子の妹が、彼の気持ちに変化を起こす。現世はエレーナ王女の教育係としてルーンケルン王室に召し抱えられる。生まれた時から聴力に優れている。召抱えられた時は、音で相手の動きも分かる能力を持っていた。温和で誠実な人柄は努力して身につけた賜物。何百回生まれ...全文を読む

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魔王に抱かれた私……61

魔王に抱かれた私――優美香

2013.03.08 (Fri)

 61、果てにあるもの 夜が明けていく。 エーベルが崖の下へと手を伸ばし、教会から逃げてきた人たちを引き上げている。 避難者たちは狭い平地に思い思いに座り、肩を寄せ合う。フランは彼らに火を焚き、沸かしたお茶を配っていた。 エーベルが避難者の列にいた最後の一人を引き上げる。男は彼を見て、顔をほころばせた。「エーベルさまが、お元気でよかった」「そちらこそ」 男は以前、彼がカインと西から帰還した折りに「おか...全文を読む

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魔王に抱かれた私……60

魔王に抱かれた私――優美香

2013.03.08 (Fri)

 60、潮の行方・3 カインはエレーナと二人、見覚えのある峠の木陰に立っている。カインは彼女を気遣いながら、指を差した。「あちらの方が呪術師たちの自治区です。おそらく我々は、そこに行き着くまでに彼に会うでしょう」 彼が示した木漏れ陽の揺れる先には、女王の目からも澱んだ気に満ちていることが見て取れた。 彼女は周りを見回し、小さくため息をつく。アネイリ国王に招かれ、馬車に揺られて宮殿に向かうまでの記憶がよ...全文を読む

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魔王に抱かれた私……59

魔王に抱かれた私――優美香

2013.03.08 (Fri)

 59、潮の行方・2 エーベルは立ち上がり、耳を澄ませた。自分たちが暮らしていた宮殿の隣に意識を向ける。教会のあった場所は、瓦礫だけになっていた。瞼を閉じれば、何人かの文官と教会長、神職に就く魔術師たちの気配がする。きっと集団で、ここまで移動する手段を考えているに違いない。 エーベルは横に座っているフランが、こちらを見上げているのに気がついた。「本当に、みんな無事なのね?」 彼はわずかに目尻を下げた。...全文を読む

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魔王に抱かれた私……58

魔王に抱かれた私――優美香

2013.03.08 (Fri)

 58、潮の行方・1 エレーナの眼前、額を地に着けたカインがいる。彼は女王に告白を続けていた。「あの日、わたしとエーベルはルーンケルンの最南端にいました。海に散らばる諸島のうち、この大陸から一番離れたところです」「そこに……わたしの曽祖父もいたのですね」 彼はエレーナの問いに地に額をつけたまま、声を詰まらせる。「……わたしが国中の呪術師を扇動して人心を翻弄し、曽祖父さまの失脚を企てました」 ・・・ 当時の...全文を読む

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魔王に抱かれた私……57

魔王に抱かれた私――優美香

2013.03.08 (Fri)

 57、告解・2 エレーナの眼前、額を地に着けたカインがいる。彼は女王に告白を続けていた。「あの日、わたしとエーベルはルーンケルンの最南端にいました。海に散らばる諸島のうち、この大陸から一番離れたところです」「そこに……わたしの曽祖父もいたのですね」 彼はエレーナの問いに地に額をつけたまま、声を詰まらせる。「……わたしが国中の呪術師を扇動して人心を翻弄し、曽祖父さまの失脚を企てました」 ・・・ 当時のルー...全文を読む

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魔王に抱かれた私……56

魔王に抱かれた私――優美香

2013.03.08 (Fri)

 56、告解・1 星が煌々とまたたく空の下。 消えかけた焚き火の前、カインはエレーナと座っていた。二人は寄り添い、一枚の毛布を肩から掛け合っている。「寒くありませんか」「……大丈夫です」 彼は返事を聞き、そっと女王の肩に腕を回す。エレーナが、しんみりとため息をついた。カインは思う。夜明けと同時にルーンケルンは、あらたな動乱に巻きこまれていくに違いない。 もちろん首謀者はレフティだ。彼はレフティの変節に思...全文を読む

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魔王に抱かれた私……55

魔王に抱かれた私――優美香

2013.03.04 (Mon)

 55、たとえ、破滅の朝に見えても・2 外にカインと女王を残し、小屋に入ったエーベルがつぶやく。「できれば人の心の中を視たり、人の未来を変えることはしたくない……」 彼は小さな吐息をつく。目の前には、毛布にくるまって静かに眠るフランがいた。彼女も疲れただろう、そう単純にエーベルは思う。 考えてみればフランだけではなく、ルーンケルンの民も戸惑っていてもおかしくはない。暴走し続ける軍閥の人間たちの動きが今日...全文を読む

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魔王に抱かれた私……54

魔王に抱かれた私――優美香

2013.03.04 (Mon)

 54、たとえ、破滅の朝に見えても・1 ぱちぱちと燃えさかる焚き火の前、エーベルがフランと並んで腰かけている。彼はじっと遠くを見ていた。フランは時折、彼の横顔を盗み見る。 エーベルはやがて目を閉じ、視える光景に熱中しはじめていた。フランが膝を抱え、彼の隣でうたた寝をし始める。 彼はカインがエレーナ女王の部屋を去った直後から、レフティの心を手繰り寄せている。 レフティは呆然としていた。エレーナ女王の部屋...全文を読む

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魔王に抱かれた私……53

魔王に抱かれた私――優美香

2013.03.04 (Mon)

 53……心のかたち・4 カインにきつく抱きしめられたエレーナは、悲鳴を上げて抵抗する。女王は激しく腕を動かし、彼の身から離れようと暴れた。 カインはかまわず、彼女の体をぴったりと抱きしめる。「静かに」 ばたばたと暴れるエレーナの耳元で言い、目を閉じる。同時に、レフティが部屋の扉を壊して入ってくる気配がした。 カインは女王を抱き、小屋の床に転がっていた。どすん、という音に、ほどなくしてエーベルとフランが...全文を読む

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ゆみか 

Author:ゆみか 
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