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魔王に抱かれた私……43

[ 魔王に抱かれた私――優美香]

2012.10.29 (Mon)

43、潮の変わり目・2 ――「変化」の潮の流れは、徐々に早まりつつあった。 エレーナ女王がレフティ以外の人間の接触を遮断して、十日あまり経っている。 彼女は近頃、やり場がない気持ちに苛まれていた。いつになったらカインとエーベルが、宮中に姿を現すのか。帰路の航海でなにかあったのだろうか、と。 もしかしたらカインに激しい拒絶の気持ちを表してしまったことで、航路を変えてしまったのではないだろうか。 思い至っ...全文を読む

ガチバトル・イン・ダンジョン……48

[ ガチバトル・イン・ダンジョン―山口さま]

2012.10.28 (Sun)

第四十八話・ウェポンマスター 俺たちは、塔の七階でシンジたちと対峙した。 その部屋は天井から床まで黒い大理石でできており、壁に埋め込まれたランプが周囲を照らしている。 もう少しでゴウを倒せるかと思ったのだが、シンジに阻止されてしまった。傍観していたナオトまで槍を構えている。どうやら彼らもやる気を出したらしい。 それにしても、さっきシンジに喰らった強烈な打撃はなんだろう。彼は何も持っていない。まさか...全文を読む

魔王に抱かれた私……42

[ 魔王に抱かれた私――優美香]

2012.10.28 (Sun)

42、潮の変わり目・1  エレーナの部屋からレフティが出て行ってのち、彼女は訪れてきた教会長に言った。「わたしはもう、大丈夫です。今まで、ありがとうございました」 教会長は、うやうやしく頷き、もっともらしく彼女に告げた。「御意に。多少のお傷はあるものの、他は、いかにも倒れられる以前のままだ。あまり仕事に根を詰めないよう、なさってくださいまし」 女王は心の底で思った。仕事の過労で倒れていたことになって...全文を読む

魔王に抱かれた私……41

[ 魔王に抱かれた私――優美香]

2012.10.25 (Thu)

41、転機・2 エレーナは、喉の奥から絞り出したような声を上げた。「まさか、カインが……」 心の奥底に閉じ込めていた疑問が、一直線に繋がった。彼女は椅子の背に持たれていても、体の中心から崩れて落ちそうになる。 まばたきをするたびに、カインの優しく微笑む顔が瞼の裏に浮かんでくる。 夜の海の上、星が降りそそいでくるような気がした、あの時。 手を伸ばせば互いに触れそうだった。こちらの息遣いまで、向こうに伝わ...全文を読む

魔王に抱かれた私……40

[ 魔王に抱かれた私――優美香]

2012.10.24 (Wed)

40、転機・1  なにかが変わる潮目には、必ず大きな変化があるものだ。 カインとエーベルが、エディットの警備兵たちとの慰労会に出ていた頃。時差のため、ルーンケルンは翌日の朝になっている。 エレーナ女王は、ベッドの上で目が覚めた。目を開けた途端、激しい頭痛がした。なんだか腕や腿の辺りに、シーツとは違う感触がある。 彼女は恐る恐る、起き上がってみた。ほとんど素肌の体には、詰襟ジャケットが掛けられている。...全文を読む

魔王に抱かれた私……39

[ 魔王に抱かれた私――優美香]

2012.10.24 (Wed)

39、失意の黄昏 カインが足取りも重く教会にたどり着くと、エーベルが門扉の外側にいた。彼の着ているルーンケルン宮廷の制服には、少しも乱れがない。 エーベルはカインを見るなり、顔をこわばらせた。婚礼の儀の最中とは、あまりにも違いすぎる。ごくごく短い時間で、体中、げっそりと削げてしまったようにも見える。「ご無事で」 エーベルが深々と礼をすると、カインは力なく右手を上げた。「もしかして全部、きみがやってし...全文を読む

魔王に抱かれた私……38

[ 魔王に抱かれた私――優美香]

2012.10.17 (Wed)

38、悪夢・2 教会の礼拝堂に居合わせた大勢の人は、しわぶきひとつ起こさず婚礼の儀を見守っていた。主教が新郎新婦と全参列者に恵みの言葉を授けたのち、新しく夫婦になった二人は退場すると式次第は終了する。 紫色のガウンを着た主教が、祭壇を背にして重々しく口を開く。「汝らが往く道すべてに、光あらんことを神と共に祈る」「ありがとうございます」 深々と頭を下げた二人に、割れんばかりの拍手と歓声が巻き起こった。...全文を読む

魔王に抱かれた私……37

[ 魔王に抱かれた私――優美香]

2012.10.17 (Wed)

37、悪夢・1 リーノは唇を固く結び、カインとエーベルを凝視した。「とんでもありません。お二人が教えてくださらなかったら、婚礼の儀が終わり次第、わたくしは銃殺刑になってもおかしくないのですから」 彼はそう言って、深々と頭を下げる。カインとエーベルは彼に対する警戒心をほどき、あらためて向き直った。「明日は婚礼の儀、それと翌日と翌々日に、御披露目の宴席が設けられていますよね」「ええ」 リーノはノートをテ...全文を読む

魔王に抱かれた私……36

[ 魔王に抱かれた私――優美香]

2012.10.11 (Thu)

36、式典前夜 エーベルの真向かいには、エディット国軍大尉のリーノがいる。力強く話すリーノとは対照的に、侍従長のガルの眉間には軽く皺が寄っていた。 彼らは本音を隠しているように思える。本当はもっと言いたいこともあるのではないか。エーベルは対面にいる二人の男の心の中をちら、と覗いてみた。 ガルもリーノも、まず第一に「自分の国の威信に傷がつく」ことを恐れている。アネイリ国王が、こちらルーンケルンと国交を...全文を読む

魔王に抱かれた私……35

[ 魔王に抱かれた私――優美香]

2012.10.11 (Thu)

35、アネイリたちの事情 夕暮れてくる川の上流に、アネイリ国王の待つ城があった。灰色の城壁の奥に、赤い色の角ばった屋根が見えている。御者と並んで座っていたエーベルは、昼時に立ち寄らせてもらった城よりも瀟洒な造りに感じた。 御者が川向こうの二人の門番に手を上げた。彼らは振り向き、滑車を回す。すると分厚い城壁の一部が、馬車が並んで二台ほどの幅の分だけ、ゆっくり倒れてくる。 ばたん、と音を立てて、広い川向...全文を読む

魔王に抱かれた私……34

[ 魔王に抱かれた私――優美香]

2012.10.06 (Sat)

34、それぞれの葛藤・3 エレーナ女王を載せた箱馬車は、峠を降りきった。御者はカインに、馬を走らせながら話しかける。「この先に休憩所をご用意いたしております。わたくしが馬を取り替える間、皆さま方には、しばし外の空気を吸っていただきたく存じます」「ありがとうございます」 改めて前方を見る。エディットの兵士がさきほどまでとは違い、間隔を詰めて立ち並んでいた。背筋を伸ばした男性が着る、黒の詰襟に金ボタンの...全文を読む

魔王に抱かれた私……33

[ 魔王に抱かれた私――優美香]

2012.10.04 (Thu)

33、それぞれの葛藤・2 馬車は坂道を上がり始めたようだ。車内には沈黙が流れていた。背もたれに寄りかかるエレーナの耳には、さきほどから怨嗟の呻き声がこだましていた。「エレーナこそが、今の我が民族の仇(かたき)」 カインの声が、追うように耳の底で響いてくる。「逆恨みだ!」 そして、その後に見たものは。……あれらは夢だと言うのだろうか? わたしを守るために? カインとエーベルは、あんなに残虐な手段を使うの?...全文を読む

魔王に抱かれた私……31

[ 魔王に抱かれた私――優美香]

2012.10.04 (Thu)

31、それぞれの葛藤・1 聖堂の午前十時を知らせる鐘が鳴る頃に、エディット王室からの迎えの馬車が来てくれた。 身支度を整えたエレーナを見た西国宮殿からの無骨な印象の御者は、大きなため息をついた。「なんとまあ、お美しい」 女王は白のブラウスと、くるぶしまでの長さの紺スカートを身にまとい、薄化粧もしていなかった。しかし、すっと背筋を伸ばして御者に礼をした姿は品位があり、美しい。「とんでもありません。宮殿...全文を読む

魔王に抱かれた私……30

[ 魔王に抱かれた私――優美香]

2012.10.04 (Thu)

30、襲撃・3 耳を澄ませているカインに「ぱさっ」と、かすかな音が聴こえてきた。エーベルにも聴こえたのだろう。女王を背にした彼は、さりげなく斜め後ろに回り込む。 フードをかぶり、うつむいていた彼女はエーベルの異変に気づく。カインが声を押し殺し、女王に囁く。「声を出してはいけません」 上官の声を合図にしたように、エーベルがランプを持ち替えて剣を抜いた。金属音が静かだった夜の空気に響き渡る。 女王は息を...全文を読む

魔王に抱かれた私……29

[ 魔王に抱かれた私――優美香]

2012.10.01 (Mon)

29、襲撃・2 船室から、暮れていく空の色を見たカインがつぶやく。「まずいな……」 彼の後ろにいたエーベルも同じように空を見て、ため息をついた。「荒れそうですね」「ああ」 悪天候では接岸できない……二人とも、そう考えていた。碇が下ろせなくなるのだ。しかも雲の流れ方もめまぐるしく、波も急に大きくうねっている。「もうすぐ暴風雨が来ると思う」 カインの声にエーベルは頷いた。港に着く前に、雨風は避けていたい。彼...全文を読む

魔王に抱かれた私……28

[ 魔王に抱かれた私――優美香]

2012.10.01 (Mon)

28、襲撃・1 カインが遅い朝食を取った後。エーベルが声をかけた。「おはようございます。今後のことで改めて、打ち合わせなど」「わかった」 彼は片手に丸めた大きな紙を持っている。カインが、ちら、と見るとエディットの地図のようだ。エレーナ女王と共に過ごした航海の片道が、もうすぐ終わろうとしている。「一度、時間を見て停泊させようか」「それがいいですね」 彼らは二人で相談していた。 もうすぐ陸に上がるという...全文を読む

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ゆみか 

Author:ゆみか 
男性向け18禁小説に掲載した作品を主に置いています。

又、このサイトの作品は全て、私たちの大事な作品です。
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